eleganのブログ

 La Vie en Rose やりたいことをやる勇気を

ピース大阪 戦争について今思うこと

大阪城のそばにある「ピース大阪」に行った。 

主に大阪大空襲の記録がされている。第二次世界大戦中の学校の様子や、家での暮らしの様子、食事の内容なども復元されて展示されている。

召集令状、通称「赤紙」も展示されていた。私が小学校の頃は、戦争経験者の方もまだまだ多く、「赤紙」という言葉もよく聞いた。今はどうなのだろう?子ども達は「赤紙」を知っているのだろうか?小学校の時のおじいちゃん先生が特攻隊員だったということもあった。思い起こせば両親をはじめ第二次世界大戦を経験している大人が多くいた。町の商店街には傷痍兵とよばれた、体のどこかをけがされていて、全身包帯を巻かれているような人が地べたに座っておられた。戦争が原因で大けがをし、働くこともできないというようなことが書かれた紙が置かれていたように思う。

いつのころから見なくなったのだろう?現在街はきれいになって、暗いものを隠すかのように明るい雰囲気になった。なんといってもきれいだ。きれいな街は気持ちいいけれど本当の物でない気がする。なにかを排除している。

そしてテレビに映し出されるのは、遠い国の遠い戦争の様子。炎の暑さ、痛さが想像できない。実感として戦争をイメージできない。血肉としての実感が持てないのだ。頭では戦争の怖さは知っている。決して経験したくない。けれど、私たちレベルでどうしたらいいのか?どうするべきなのか?

思うことは、戦争の真実を、私たちのDNAに響かせないといけない。つまり、日本人が経験した戦争を知らなくては実感に近づけないのだと思う。

だからこういう大阪の空襲を扱った施設などはとても大切なのだと思う。私はそう思うけれど、子どもたちやZ世代の人たちはどう感じるだろうか?「ピース大阪」は大阪城のそばにひっそりとあった。