職場の女子トイレ
約1年ぐらい前からか、職場の女子トイレの手洗い場のところに、
「ご自由にお使いください」と書いた箱がおかれるようになった。
中にはナプキンやおりものシートが入れてある。
「なんてすばらしい!誰かな?」
などと思っていたのですが、残念なことにもう必要なし。もう少し早くあれば助かった時もあったかなあ。
しかし、いったいどなたが置いてくださってるんだろうか?保健室なのだろうか?事務の人かな?いろいろ思うのだけれどよくわからない。おそらく職場から費用はでているとは思われるが…
私は使わないけれど、時々そっと開けてみると、いつもぎっちりと補充されている。
「私、使ってます。いつもありがとう。」ということも聞かない。
誰が置いているのかもわからず、誰が使っているのかもわからない。でも確実に物が動いている。そして人たちの気持ちも動いている。
「みんなどう思っているんだろう」
とても不思議な感じがして仕方がない。
「いいことなんだから、いいじゃないか!」と思う一方で、なんとなく釈然としない。
高校生たちが使うトイレには置いていないからだ。職員が使うトイレだけに置かれている。
本当に必要なのは高校生達なのではないのだろうか?
収入のない彼女たちの中には、十分に買ってもらえない生徒は確実にいるはず。職員のトイレを使う人の中にはまずそんな人はいないはずだ。ただトイレにおいてあれば便利だから使うだけだ。なくてもたちまち困ることはない。
すばらしいことなのだけれども、なんとなくあの箱を見るたびに違和感を感じながら今日も手を洗いました。